不貞行為の慰謝料請求について、請求できる条件や金額の相場など、重要なポイントを解説していきます。
目次
そもそも不貞行為とは?慰謝料請求の条件
不貞行為とは、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを指します。ただし、慰謝料請求ができるのは、この不貞行為が「婚姻関係を破綻させるほど重大」な場合に限られます。
- 配偶者が不倫相手と同棲している
- 長期間にわたって不倫関係が続いている
- 不倫相手との間に子供ができた
- 不倫が原因で別居や離婚に至った
一方、単発的な浮気やキスまでの関係では、慰謝料請求が認められない可能性が高いです。
不貞行為の慰謝料請求の流れと必要な証拠
- 不貞行為の証拠を集める
- 弁護士に相談し、請求額や方法を検討する
- 相手方に内容証明郵便で請求する
- 話し合いで解決できない場合は調停や裁判へ
- 不倫相手とのラインやメールのやりとり
- 不倫相手との写真や動画
- 探偵による調査報告書
- 第三者の証言
ただし、盗撮や盗聴、相手のスマホを無断で見るなどの違法な方法で集めた証拠は、裁判所で証拠として採用されないので注意が必要です。
不貞行為の慰謝料の相場は?
一般的な不貞行為の慰謝料の相場は100万円~500万円程度とされています。
- 不倫相手が既婚者だと知っていた
- 不倫期間が1年以上と長期にわたる
- 配偶者が不倫が原因でうつ病などの精神疾患を患った
- 子供がいる
配偶者だけでなく不倫相手にも慰謝料請求できる?
不倫をされた側は、配偶者だけでなく不倫相手に対しても慰謝料請求ができます。ただし、不倫相手に請求するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 不倫相手が配偶者の既婚者であることを知っていた
- 配偶者を誘惑するなど、積極的に不倫関係を持とうとしていた
不倫相手への慰謝料の相場は、配偶者への請求額の半分程度と言われています。
最後に
浮気や不倫の慰謝料請求は、証拠集めが非常に重要です。詳細については、必ず専門の弁護士にご相談いただきますようお願いいたします。