医師の夫が研修医と… ~45歳・看護師長が見抜いた夫の背信~神戸市在住の村田聡子さん(仮名・45歳)の壮絶な体験談

医師の夫が研修医と... ~45歳・看護師長が見抜いた夫の背信~神戸市在住の村田聡子さん(仮名・45歳)の壮絶な体験談
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崩れ始めた日常

病院の廊下を歩きながら、私は何かがおかしいと感じていました。

看護師長として20年以上勤務してきた私の勘は、普段から鋭いと自負していましたが、この日ばかりは自分の勘が当たらないことを祈っていました。

「聡子さん、今日も遅くまでお疲れ様」

同僚の声に振り返ると、内科の古川先生が優しく微笑んでいました。
彼は私の夫・健一と医学部時代からの友人で、私たち夫婦とも親しくしていただいていました。

「ありがとうございます。今日は夫も当直なので、私もゆっくり仕事しようと思って」

そう答えながら、私の心には小さな疑問が湧いていました。健一は最近、当直の回数が増えていると言っていましたが、病院のシフト表を見る限り、そんなに増えているようには見えなかったのです。

私は神戸市内の大学病院で看護師長として働く村田聡子、45歳。夫の健一は同じ病院の循環器内科の医師で、年収2000万円を超えるエリート医師です。
結婚して18年、二人の子どもにも恵まれ、表面上は何不自由ない生活を送っていました。

しかし、ここ数ヶ月、夫の様子がおかしいと感じていました。帰宅時間が遅くなり、休日も「研究」や「学会の準備」と言って出かけることが増えていたのです。

「聡子、最近の研修医たちはどう?」

ある日の夕食時、何気なく夫が尋ねてきました。

「みんな真面目よ。特に今年の女性研修医は優秀な子が多いわね」

「そうか…」

夫は何かを考えるように箸を止め、それからスマホを見て「ちょっと急な呼び出しが入った」と言って席を立ちました。その背中を見送りながら、私の中の違和感はさらに大きくなっていました。

疑惑の芽生え:看護師長の勘

私が最初に違和感を覚えたのは、夫のスマホの扱いでした。いつも無造作に置いていたスマホを、常に肌身離さず持ち歩くようになったのです。お風呂に入る時も持って行き、充電する時も画面を下にして置くようになりました。

「何か隠し事でもあるの?」と冗談めかして聞いてみると、「仕事の機密情報が入っているから」と言い訳をしました。医師として患者情報を扱うのは理解できますが、今までそんなことを気にしたことはなかったのです。

次に気になったのは、夫の服装や身だしなみの変化でした。いつも無頓着だった夫が、突然高級なアフターシェーブローションを使い始め、新しいスーツやシャツを次々と買い揃えるようになりました。

「最近、おしゃれに目覚めたの?」と尋ねると、「年相応の身だしなみを心がけようと思って」と答えましたが、どこか上の空でした。

そして決定的だったのは、ある日の出来事です。夫の白衣のポケットから、見知らぬ女性の筆跡と思われるメモが出てきたのです。

「健一先生、今日もありがとうございました。また教えてください。美咲」

美咲…その名前に見覚えがありました。そう、今年入ってきた女性研修医の一人です。若くて美しく、患者からの評判も良い彼女は、看護師たちの間でも話題になっていました。

私は冷静さを装いながらも、胸の内では嵐が吹き荒れていました。「まさか…」という思いと、「きっと単なる研修指導の関係だろう」という希望が交錯していました。

決断の時:探偵への依頼

一週間後、私は決断しました。自分の勘を確かめるため、探偵事務所に依頼することにしたのです。

「こんにちは、村田さん。お電話でお話を伺いましたが、もう少し詳しく状況を教えていただけますか?」

探偵事務所の相談員は、私の話を真剣な表情で聞いてくれました。

「夫は医師で、最近行動が怪しいんです。特に気になるのは、若い女性研修医との関係です」

「なるほど。医師と研修医というのは、指導関係もありますからね。単なる仕事上の関係なのか、それ以上なのかを見極める必要がありますね」

相談員の言葉に、私は少し安心しました。プロの目で見れば、私の疑いが杞憂であることが証明されるかもしれないと思ったからです。

「調査費用はどのくらいかかりますか?」

「基本的な尾行調査で3日間、約30万円からになります。証拠写真の撮影や詳細な報告書も含まれています」

金額を聞いて少し躊躇しましたが、真実を知るためには必要な投資だと思い、契約することにしました。

「では、明日から調査を開始します。村田さんは普段通りに振る舞ってください。夫に疑われないことが大切です」

探偵からのアドバイスに従い、私はいつも通りの生活を続けました。しかし、心の中では不安と恐怖が渦巻いていました。

真実の瞬間:決定的証拠

調査開始から3日目の夜、探偵から連絡がありました。

「村田さん、報告があります。明日、事務所にお越しいただけますか?」

その声のトーンから、何か重要な情報があることが伝わってきました。翌日、私は緊張した面持ちで探偵事務所を訪れました。

「これが調査報告書です。写真も添付しています」

探偵が差し出した封筒を開けると、そこには私の最悪の予感を裏付ける証拠が並んでいました。

夫と美咲が病院を出て、近くのレストランで食事をする写真。二人で車に乗り込む様子。そして最も衝撃的だったのは、市内のホテルに入る二人の姿でした。

「時間は19時30分入館、22時15分に出てきています。この間、お二人は部屋から出ていません」

探偵の冷静な説明が、私の耳に痛いほど響きました。

報告書には、二人の関係が少なくとも2ヶ月前から続いていることや、週に2回程度会っている様子が詳細に記されていました。

「この証拠は法的にも有効なものですか?」

「はい、日時や場所が明記された写真と報告書は、離婚調停や裁判でも証拠として認められます」

私は涙を堪えながら、次にどうすべきかを考えました。

真実を突きつける

証拠を手に入れた翌日、私は夫が当直明けで帰宅する時間を見計らって、リビングで待ち構えていました。

「おかえり、健一」

「ただいま…どうしたの?いつもならもう出勤してる時間じゃないか?」

「今日は休みをもらったの。あなたと話があるから」

私は冷静を装いながら、テーブルの上に探偵からもらった報告書と写真を並べました。

「これは何だ?」

夫の顔色が変わるのを見て、私は確信しました。彼は自分の行動が露見したことを理解したのです。

「説明して。あなたと美咲さんの関係を」

最初は否定しようとした夫でしたが、証拠の前に観念したようで、やがて全てを白状し始めました。

「すまない…彼女とは3ヶ月前から関係がある。最初は単なる指導医と研修医の関係だったんだが…」

「いつまで続けるつもりだったの?私たち家族はどうなるの?」

「わからない…彼女は若くて、仕事に対する情熱もあって…俺は彼女に必要とされていると感じたんだ」

典型的な中年男性の言い訳に、私は悲しさよりも怒りを感じました。

「健一、私はあなたを愛していたし、家族を大切にしてきた。でも、これは許せない。別居して、今後のことを考えたい」

夫は何も言い返せず、ただうなだれるだけでした。

新たな人生への一歩:慰謝料交渉と離婚

その後、私は弁護士に相談し、別居と離婚に向けての準備を始めました。

「村田さん、探偵の調査報告書があるので、有利に交渉できますよ」

弁護士の言葉通り、夫側も不貞行為を認め、慰謝料と財産分与について話し合いが進みました。

慰謝料交渉の結果:

  • 不貞行為に対する慰謝料:500万円
  • 子どもの養育費:月額15万円×2人
  • 財産分与:共有財産の半分(約2000万円)
  • マイホームは私と子どもが住み続ける

交渉は比較的スムーズに進み、夫も自分の過ちを認めて誠実に対応してくれました。彼の中にも、家族に対する罪悪感があったのでしょう。

「聡子、本当にすまなかった。君と子どもたちに申し訳ないことをした」

離婚届にサインする日、夫はそう言って頭を下げました。

「健一、長い間ありがとう。これからはそれぞれの道を歩みましょう」

私は冷静に答えましたが、18年の結婚生活が終わる瞬間、胸の内には複雑な感情が渦巻いていました。

癒しと再生:新たな私を見つける旅

離婚から半年が経ち、私は少しずつ新しい生活に慣れてきました。看護師長としての仕事は続け、子どもたちも徐々に状況を受け入れてくれています。

ある日、病院の同僚から声をかけられました。

「聡子さん、最近元気になったね。輝いているよ」

「そう?ありがとう。自分の人生を取り戻した感じかな」

確かに、不安と疑念に満ちた日々から解放され、自分自身と向き合う時間を持てるようになりました。

私が離婚後に実践した自己回復のステップ:

  • カウンセリングを定期的に受ける
  • 趣味(絵画)に時間を投資する
  • 子どもたちとの絆を深めるための週末旅行
  • キャリアアップのための専門研修に参加
  • 同じ経験を持つ女性たちとの交流会に参加

特に最後の交流会では、同じように医師の夫の不倫に悩んだ女性たちと出会い、お互いの経験を分かち合うことで大きな癒しを得ることができました。

「村田さんの話を聞いて、勇気をもらいました。私も探偵に依頼して真実を知る決心がつきました」

そう言ってくれた女性が、後日「おかげで証拠を掴むことができました」と報告してくれたときは、自分の経験が誰かの役に立ったことに喜びを感じました。

結論:真実を知ることの大切さ

この体験を通して私が学んだことは、直感を信じることの大切さです。「おかしい」と感じたら、それは単なる思い過ごしではなく、何かのサインかもしれません。

しかし、感情だけで行動するのではなく、冷静に証拠を集めることも重要です。探偵に依頼したことで、感情的な対立ではなく、事実に基づいた話し合いができました。

浮気の兆候に気づいたら考えるべきこと:

  • 自分の直感を信じる
  • 冷静に状況を観察する
  • 一人で抱え込まず、専門家に相談する
  • 感情的にならず、証拠を集める
  • 将来のビジョンを明確にする

私の場合、探偵に依頼して証拠を集めたことで、離婚交渉も有利に進めることができました。もし自分だけで夫を問い詰めていたら、否定され続け、精神的にさらに追い込まれていたかもしれません。

今、私は45歳。人生の折り返し地点に立ち、新たな章を歩み始めています。傷ついた心は完全に癒えたわけではありませんが、自分の価値を再確認し、前を向いて生きる力を見つけました。

「聡子さん、今度の休みに映画でも見に行きませんか?」

先日、同じ病院の医師から誘いを受けました。まだ恋愛を考える気持ちの余裕はありませんが、少しずつ新しい可能性に心を開いていこうと思います。

人生は予想外の方向に進むことがありますが、真実を知り、自分の選択に誠実であれば、必ず新しい道は開けるものです。私の体験が、同じような状況で悩む誰かの助けになれば幸いです。

真実は時に残酷ですが、それを知ることで初めて、本当の幸せへの一歩を踏み出せるのだと思います。

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