AirTagで浮気調査は危険！プロが教える正しい浮気の見つけ方

2025年5月11日

今日はSNSで流行っている「AirTagを使った浮気調査」について徹底解説します。

結論：AirTagでの浮気調査はほぼ違法になるのでリスクが高い！

結論から言うと、AirTagを使った浮気調査はほぼ不可能で、法的リスクも高いです。

「え？でもあんなに小さくて便利そうなのに…」

そう思った方も多いでしょう。確かにAppleのAirTagは500円玉サイズの小型発信機で、紛失防止用として便利なガジェットです。しかし、浮気調査に使おうとすると様々な問題が発生します。

なぜなら、AirTagには浮気調査に使われないための対策が複数搭載されているからです。具体的には以下の理由から浮気調査には向いていません：

相手のスマホに通知が届いてしまう
一定時間経つと警告音が鳴る
Androidユーザーでも検出アプリで見つけられる
ストーカー規制法違反になる可能性がある

「でも本当に浮気してるかどうか確かめたいんだよ…」という気持ち、痛いほど分かります。20年の探偵経験で、そんな苦しむ方々を何百人も見てきました。だからこそ、正しい方法で証拠を掴んでほしいんです。

それでは詳しく解説していきましょう！

AirTagとは？浮気調査に使えるの？

AirTagの基本情報

AirTag（エアタグ）はAppleが販売している小型の位置追跡デバイスです。価格は1個4,980円（税込）からで、4個セットだと16,980円（税込）で購入できます。

主な特徴は：

500円玉ほどの小さなサイズ
iPhoneやiPadの「探す」アプリと連携
Bluetoothや他のAppleデバイスを介して位置情報を取得
電池寿命は約1年
防水・防塵機能あり

「おっ！これなら簡単に浮気の証拠が掴めるじゃん！」

…と思いがちですが、実はそう簡単ではないんです。

浮気調査に使えない理由

AirTagは本来「自分の持ち物を探す」ために設計されています。そのため、他人を追跡するための使用を防ぐ機能が搭載されています。

具体的には：

相手のiPhoneに通知が表示される：AirTagが持ち主以外の人と一緒に移動していると、その人のiPhoneに「AirTagがあなたと一緒に移動しています」という通知が表示されます。
警告音が鳴る：持ち主から離れたAirTagは、一定時間経過すると自動的に警告音を鳴らします。この音は調整できず、むしろAppleのアップデートで音量が大きくなっています。
Androidユーザーでも検出可能：Androidユーザーでも「Tracker Detect」アプリをインストールすれば、近くにあるAirTagを検出できます。

「でも音が鳴らないように改造すれば…」

それも危険です！AirTagの無音化改造は商標法違反で逮捕された事例もあります。自分で使う分には問題ないかもしれませんが、他人を追跡するために使うと法的問題が発生します。

AirTagを使った浮気調査の法的リスク

ストーカー規制法違反になる可能性

2021年のストーカー規制法改正により、GPS機器などで位置情報を無断で取得する行為も禁止されています。AirTagを使って配偶者や恋人の位置情報を無断で取得すると、ストーカー規制法違反となる可能性があります。

罰則は以下の通りです：

ストーカー行為をした場合：1年以下の懲役または100万円以下の罰金
禁止命令等に違反してストーカー行為をした場合：2年以下の懲役または200万円以下の罰金
禁止命令等に違反した場合：6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金

プライバシー侵害のリスク

パートナーの持ち物にAirTagを取り付ける行為は、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。プライバシー侵害で訴えられると、損害賠償を請求される可能性があります。

「え？でも夫婦なのに？」

たとえ夫婦であっても、個人のプライバシーは保護されます。特に個人の持ち物に無断でAirTagを取り付けるのはリスクが高いです。

実際にあった事例：エアタグで偶然見つかった浮気

私の相談者の中に、こんな方がいました。

「山田さん、信じられないことがあったんです…」

Aさん（35歳・女性）は、夫の車の鍵をなくしやすいという理由でAirTagを取り付けていました。ある日、「探す」アプリを開いたところ、夫の車が見知らぬマンションに停まっていることに気づきました。

「仕事で遅くなると言っていたのに…」

不審に思ったAさんは、そのマンションに向かい、車を確認。すると夫が若い女性と出てくるところを目撃してしまいました。

「これは浮気調査のためにAirTagを使ったわけではなく、たまたま発見したケースです。でも、こんな形で真実を知ることになるなんて…」とAさんは涙ながらに話していました。

このケースは「紛失防止」という本来の目的でAirTagを使っていたため、法的問題はありませんでした。しかし、最初から浮気調査目的でAirTagを使うのは避けるべきです。

AirTagを使わない浮気の見つけ方

「じゃあどうやって浮気の証拠を掴めばいいの？」

そんな疑問にお答えします。以下に、より安全で効果的な方法をご紹介します。

1. 行動の変化に注目する

浮気をしている人には、以下のような行動の変化が見られることが多いです：

スマホを肌身離さず持ち歩くようになった
パスワードを急に変更した
帰宅時間が不規則になった
休日の外出が増えた
身だしなみに気を使うようになった
香水の匂いが変わった、または新しい香りがする

「先日、ある依頼者の旦那さんは突然ジムに通い始めたんです。奥さんは『健康に気を使うようになって嬉しい』と思っていたら…実はジムのインストラクターと不倫していたというケースがありました。」

2. 会話の内容をチェック

浮気をしている人は、会話の内容にも変化が現れます：

特定の人の名前を頻繁に出す、または逆に全く話さなくなる
「友達と」「同僚と」という曖昧な表現が増える
質問に対して攻撃的になる
会話を避けるようになる

3. 財布の中身や領収書をチェック

浮気には必ずお金がかかります。以下のような点に注目してみましょう：

見覚えのないレシートがある
普段行かない場所での支出がある
クレジットカードの明細に不審な点がある
現金の引き出しが増えた

「ある依頼者は、夫のズボンのポケットから見知らぬホテルのルームキーを発見しました。浮気の決定的な証拠となりましたね。」

4. 探偵に依頼する（最も確実な方法）

自分で証拠を集めるのは難しく、リスクも伴います。最も確実なのは、プロの探偵に依頼することです。

探偵のメリット：

法律の範囲内で調査を行う
証拠能力の高い写真や動画を撮影
専門的な尾行・張り込み技術
裁判でも有効な証拠を収集

「自分でやろうとして失敗し、相手に警戒されてしまうと、その後の調査が難しくなります。最初からプロに依頼するのが、実は一番コスパが良いんですよ。」

AirTagを合法的に使う方法はある？

「でもどうしてもAirTagを使いたい場合は？」

もしAirTagを使う場合は、以下のポイントを守りましょう：

夫婦共有の財産に設置する

個人の持ち物ではなく、夫婦共有の財産（例：共有の車）に設置するのであれば、プライバシー侵害のリスクは低くなります。ただし、この場合も相手に通知が届く可能性があることを忘れないでください。

事前に相手に伝える

「安全のため」「紛失防止のため」など、正当な理由を説明した上で、AirTagを設置することを事前に伝えておくのも一つの方法です。ただし、この場合は浮気調査としての効果はほぼなくなります。

音が聞こえにくい場所に設置する

車のトランクなど、AirTagから発せられる警告音が聞こえにくい場所に設置するという方法もあります。ただし、これも完全に音を消せるわけではありません。

「正直言って、AirTagを浮気調査に使うのはお勧めできません。リスクが高すぎるんです。」

浮気調査におけるGPSとAirTagの違い

「じゃあGPSならいいの？」という疑問も多いでしょう。

GPSとAirTagの主な違いは：

特徴	AirTag	GPS
位置情報の精度	高い（数メートル単位）	高い（数メートル単位）
警告音	あり	なし
通知機能	あり（iPhoneに通知）	なし
バッテリー寿命	約1年	数日〜数週間
リアルタイム追跡	不可（定期的な更新）	可能
履歴の保存	限定的	可能
価格	安価（約5,000円）	高価（数万円〜）
法的リスク	高い	高い