【弁護士監修】慰謝料請求の基礎知識|相場・請求方法を徹底解説

【弁護士監修】慰謝料請求の基礎知識|相場・請求方法を徹底解説

不倫や浮気をされた側の方に向けて、慰謝料について詳しく解説していきます。

目次

慰謝料とは?

慰謝料とは、不法行為によって被った精神的苦痛に対する損害賠償のことです。不倫や浮気は、配偶者の貞操義務違反という不法行為にあたるため、慰謝料請求の対象となります。慰謝料の目的は、被害者の精神的苦痛を慰謝し、損害を填補することにあります。

慰謝料の相場

  1. 離婚しない場合:数十万円~100万円程度
  2. 離婚する場合:100万円~300万円程度

ただし、これはあくまで一般的な相場であり、実際の慰謝料額は、不貞行為の態様、期間、回数、配偶者の精神的苦痛の程度などを考慮して決定されます。

慰謝料の請求方法

1.話し合いによる解決

話し合いによる解決は、当事者同士で直接交渉し、慰謝料の金額や支払方法などを決定する方法です。メリットは、手続きが簡単で費用がかからないことです。デメリットは、相手が応じない場合や、合意できない場合は解決できないことです。

2.調停による解決

調停による解決は、家庭裁判所の調停委員を交えて話し合いを行い、合意を目指す方法です。メリットは、話し合いに比べて合意に至る可能性が高く、訴訟に比べて手続きが簡単で費用が安いことです。デメリットは、話し合いと同様に、合意できない場合は解決できないことです。

3.訴訟による解決

訴訟による解決は、裁判所に慰謝料請求の訴えを提起し、判決を求める方法です。メリットは、相手が応じなくても強制的に解決できることです。デメリットは、手続きが複雑で時間と費用がかかることです。

慰謝料請求の際に必要なもの

  • 不貞行為の証拠(写真、動画、メール、SNSのやりとりなど)
  • 慰謝料請求の意思を示す内容証明郵便
  • 訴訟の場合は、訴状と印紙代

特に証拠は非常に重要です。不貞行為の事実を立証できなければ、慰謝料請求は認められません。

配偶者だけでなく、不倫相手にも慰謝料請求できる

慰謝料は、不貞行為をした配偶者だけでなく、不倫相手に対しても請求できます。配偶者と不倫相手は共同不法行為者として連帯責任を負うため、被害者は両者に対して慰謝料を請求する権利を有します。ただし、夫婦関係を修復する場合は、配偶者に慰謝料を請求するのではなく、不倫相手にのみ請求するケースが多いようです。

最後に

慰謝料請求は、不貞行為によって傷つけられた被害者の権利です。泣き寝入りせず、適切な方法で請求することをおすすめします。ただし、慰謝料請求には法律知識が必要となります。本記事の内容は、弁護士が記述したものではありません。実際に慰謝料請求を検討される場合は、弁護士に相談されることをお勧めします。

目次